子育て雑感

子供が離乳食を食べない時は、お仏壇へのお供え物と思えば楽になる

離乳食イメージ

不謹慎なタイトルですみません。

子供が離乳食を食べないことに悩みまくった母として、「離乳食はお仏壇へごはんを供えるようなものだ」と思ったら楽になったという話です。

0〜1歳の頃、「食べない」ことに悩みまくった息子2歳は今、大人の1人前以上を毎食ペロリと食べる子になりました。

順調な母乳のツケは、離乳食で回ってきた

赤ちゃんイメージ

ラッキーなことに、私は出産直後から母乳の出が良く、息子は完母で育ちました。

出産後2ヶ月くらいは、授乳の時の乳首がちぎれるような痛みに苦しんだものの、そのあとは順調そのもの。
乳腺炎になることもなく、子供が欲しがったら欲しいだけあげて、ぐずった時も寝かしつけも添い乳、とおっぱいに頼り切った育児。

そして、生後半年を過ぎた頃、そろそろ離乳食…と、定番の10倍がゆからスタート。
育児書を見ながら何とか作ってはみたものの、見事に食べず、ウエッと吐き出して終了

そこから毎日毎日離乳食を準備し続けるも、さっぱり進まず、息子はひたすら母乳ばかり飲んでいました。

焦る気持ちに追いうちをかけたのは、区の親子教室。
「母乳が大好きな子は、離乳食の進みが遅い傾向がある」と聞いて、さらに悩みは深くなりました。

確かに、息子は寝ても覚めても延々おっぱいの子供だったのです。
(断乳後半年たった今でさえ、大泣きすると「おっぱい飲む〜!」と騒ぐ始末)

でも、せっかく母乳が順調に出ているのに、減らしたり切り上げたりするのはもったいない!というのが正直な気持ちでした。
私は栄養士でも保育士でもありませんが、母乳の恩恵にはエビデンスがあり、疑う余地はないように思えました。

だから正直に言えば、母乳を続けつつ離乳食も順調に進めたいけれど、そんな都合の良い方法は見つからなかったのです。

食べないことに悩む日々

落ち込むイメージ

2ヶ月、3ヶ月経っても一向に進まない離乳食を目の当たりにすると、だんだん焦ってきます。

当時つけていた食事日記を見ると、
「ヨーグルト・ひとなめ、バナナ・ひとなめ」
「小さじ1の10倍かゆを、10口くらいかけて完食」
などと絶望的な日々が綴られています。

今思えば、こんな細かくメモするから余計に思い詰めるんですよね。
当時はとりあえず離乳食を進めるのに必死で、食事のメモをとるたびに落ち込むという日々を繰り返していました。

一般的に言われていることは全部やりました。
楽しい雰囲気を出すとか、多少汚れても大袈裟にしないでおおらかに見守るとか、食器を変えてみるとか、親が美味しそうに食べてみせるとか…

どれも、悲しいほどさっぱり効果はありませんでした。

救われた先輩ママの言葉「お仏壇のお供え物と思えばストレスにならない」

ネットで「離乳食 食べない」と検索すると、出てくる話って結局どれも、「いつか食べる」なんですよね。

それを読むたび、「いつか食べるって言わないで!」って思ってました。
そうじゃなくて、今食べないことをなんとかして欲しいんだってば!!って。

そんな頃、子育て支援センターで離乳食の悩みをぽろっと話したら、2人目育児中のお母さんが言ったのです。

「離乳食はねぇ、お仏壇への御供物と一緒と思うしかないんだよね。
お供えしたらもう、作ったのに無駄になったとか、気にしないでしょ」

なんとまぁ、思いがけない発想。
言い得て妙な表現に、ガチガチに固まっていた肩がすっと軽くなる気がしました。

もちろんその後も食べない悩みは続きました。
特に、食べる子供の隣で息子が全然食べない時とか、もう苦しくて泣きたくなりました。

でも、この「お仏壇へお供え」という考え方は、「できることをやったら結果は気にしない」と気持ちを切り替えるのに、とても役に立ったのです。

目の前の悩みは、ずっとは続かない

結局息子は、2歳で断乳してしばらくすると、モリモリとよくご飯を食べるようになりました。
だから、離乳食の進みが遅かった原因の一つは、確かに母乳だったと言えます。

でももう一つの原因は、慎重な性格にありました
息子は今でも、未知の食べ物は嫌がって絶対に食べません。
親が食べているのを半年以上見続けて、ようやくひとなめしてみる、という具合。
赤ちゃんの頃は性格なんて分かりませんでしたが、今思えば、そりゃ離乳食を簡単には食べないよなぁと納得できます。

この離乳食の経験で、身についた感覚があります。

それは、子育ての目の前の悩みはずっとは続かない、ということ。

離乳食を食べないという悩みも、いつになったら寝返りするんだろうという焦りも、保育園どうしようという絶望も、なんだかんだいつの間にか乗り越えて、代わりに新しい悩みが生まれてくる。

それなら、目の前の悩みは期間限定と切り替えて、できる手は打ちつつも、なるべく楽しく乗り切って行った方が苦しくないんじゃないだろうか。

そんな風に考えて、子育ての2年目を過ごしています。

子育ての苦労は全て、楽しく「お供え」したら結果は気にしない

離乳食に限らず、子育てって全てがお供えものみたいだなぁと、最近思うようになりました。

例えば息子が大好きな電車だって、数年後には熱中したことを覚えていないでしょう。
あちこち旅行したことだって、色んな新幹線を見たことだって、きっと全部忘れてしまう。
自分だって、2歳の頃の記憶なんて全くありません。

それでも、子供と同じ目線で、ワクワクする時間を一緒に過ごせればOK、と思えたら、子育ての苦しさが少し楽になるんじゃないかなぁ。
ブログタイトルに「知育」を掲げてて、矛盾してますけど(笑)

子育てって正直しんどいルーティンばっかりです。
仕事でぐったりしてダッシュで帰宅して、お風呂入りたくないって駄々こねられたり、寝かしつけに2時間かかったり…

電車で育児を楽しむネタを探すのは、私にとって、ワクワクする「お供え」を増やして、悩みや辛さをちっちゃく押さえ込む方法でもあります。

というわけで、「離乳食はお仏壇へのお供え物」と割り切ったら、ちょっと楽になったよという話でした。